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会場レポート 「空と宇宙展」ここがポイント!

ポイント1.「イトカワ」の微粒子確認!! 本当におめでとう、小惑星探査機「はやぶさ」

 2010年11月16日(火)、地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルに小惑星「イトカワ」の微粒子が入っていたことが確認されました。「はやぶさ」は日本の技術力を世界に示し、明るいニュースを提供し続けています。丁度、100年前には日本で初めて動力飛行が成功し、100年後には、世界で初めて月以外の天体から採集物質を地球に持ち帰る「はやぶさ」の成功がありました。航空・宇宙100年を記念する2010年に相応しい出来事でした。今後の研究に期待が集まりますね。
 「空と宇宙展」では、小惑星探査機「はやぶさ」に関する展示物を、JAXAの特別協力と関係企業の展示協力のもと集めてみました。相模原の研究室から借用した「はやぶさ」の研究開発・運用に使われたものが展示されています。お見逃しなく!
会場の風景

【会場の様子】

 「空と宇宙展」展示場のランドマークの役割をしているのが「はやぶさ」の実物大モデルです。奥の台形の膜は、小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」の「1/4ぺタル フライトスペア」です。右側に吊ってある航空機は、戦後、グライダーとして初めて登録された霧ヶ峰式鷹7号グライダー「電建号」の実機です。
「はやぶさ」の実物大モデル  「空と宇宙展」では、小惑星探査機「はやぶさ」に関する展示物を、JAXAの特別協力と関係企業の展示協力のもと集めてみました。相模原の研究室から借用した「はやぶさ」の研究開発・運用に使われたものが展示されています。お見逃しなく!

サンプラーホーンのプロトモデル

【サンプラーホーンのプロトモデル】

 サンプラーホーンとは、「はやぶさ」の下面に突き出しているように見える、円筒状の中空のホーンです。サンプル採取の機構の中で、実際に小惑星「イトカワ」と接地するように作られた部分です。
 本展覧会では、正式には「着陸ダイナミクス解析用プロトタイプモデル」と呼ばれる実機とほぼ同じに製造されたモデルを展示しています。小惑星表面への降下・着陸・上昇での探査機全体の動きを解析する実験で活躍したということです。
 「イトカワ」の微粒子は、実機に搭載されたサンプラーホーンを通って帰還カプセルに納められたのです。
 サンプラーホーンのプロトモデルの展示のための設置はなかなか大変でした。微小重力下のイトカワでの稼動を想定しているため、普通に吊ったり立てたりしたら壊れてしまうのです。多くの方にご覧頂けるように、研究者の先生と慎重に適切に設置しました。
小惑星探査用レーザー高度計の受信望遠鏡部分

【小惑星探査用レーザー高度計の受信望遠鏡部分】

 これは、LIDAR(ライダ)と呼ばれるレーザー高度計の受信用の望遠鏡面です。鏡面は金蒸着処理されています。LIDARはレーザーパルスの往復時間によって探査機と小惑星の距離を測定するものです。「はやぶさ」が小惑星近傍に滞在した数ヶ月の期間に、レーザー照射回数410万回以上の測定を正常に行って、航法センサー・観測センサーとしての役割を果たしました。

ミネルバ フライトモデルバックアップ

【ミネルバ フライトモデルバックアップ】

 「はやぶさ」には、小惑星「イトカワ」の表面を探査するための小惑星表面探査ローバ「MINERVA(ミネルバ)」が搭載されていました。「MINERBA」は2005年11月12日に「はやぶさ」から分離され、「イトカワ」表面を目指しましたが果たせず、世界最小の人工惑星となりました。「MINERVA(ミネルバ)」は、2機作られていて、実際に「はやぶさ」に搭載されたもののほか、バックアップのための予備機があります。今回、空と宇宙展で展示されているものはフライトモデルバックアップと呼ばれる予備機です。JAXA研究者の方によれば、この予備機は、ソーラーパネルに光を当てると稼動するのだそうです。ただし、微小重力下での稼動を想定して設計されているので、地球の重力下では動かないのだということでした。

【方探アンテナ】

 2010年6月13日に「はやぶさ」の帰還カプセルがオーストラリアのウーメラ砂漠に落下。その帰還カプセルから発信された無線標識「ビーコン」をキャッチするために4つのアンテナが設置され、帰還カプセルの位置を突き止めるために活躍しました。
 本展覧会で展示されているアンテナは、実際にオーストラリアのウーメラ砂漠で使われたものです。
方探アンテナ
方探コンソール

【方探コンソール】

 これは、方探アンテナで受信した電波から帰還カプセルの位置を計算するためのシステムです。帰還カプセルの「ビーコン」をキャッチした時に、「ピーポーピーポー」という音を発する仕掛けになっています。本展覧会では、ビーコンをキャッチしたときの「ピーポーピーポー」の音を実際に使われたシステムから発信しています。この音が鳴った時が「はやぶさ」のカプセルが帰ってきた時だったのです。回収に当たられた研究者の方の思いが伝わってくる音です。
「はやぶさ」のイオンエンジン運用の日誌

【「はやぶさ」のイオンエンジン運用の日誌】

 はやぶさ」イオンエンジン運用の日誌の本物が公開されています。
 2005年12月8日の欄には、「行方不明になる」と記載されています!!
 どのような思いでこの日誌を書かれたのでしょうか。「はやぶさ」の7年間の航行の記録として大変貴重なものです。
マイクロ波イオンエンジンYOSHINO1号

【マイクロ波イオンエンジンYOSHINO1号】

 1988年、世界で初めて研究開発されたマイクロ波によるイオンエンジンです。「はやぶさ」のイオンエンジンの成功を考えると、この「YOSHINO1号」の果たした役割は重要です。
「はやぶさ」搭載イオンエンジンの地上耐久試験モデル

【「はやぶさ」搭載イオンエンジンの地上耐久試験モデル】

 「はやぶさ」に搭載されたイオンエンジン「μ10」の地上耐久試験モデル(エンジニアリングモデル)です。
実機に搭載したエンジン(フライトモデル)と機能的に同様の性能を持ち、寸法もほぼ同じです。実際にイオンエンジンが小惑星往復に必要な耐久性を持ち合わせているかどうかを、あらかじめ地上で検証することを目的に製作されました。実際に、1万8000時間にわたり連続運転実験を行った「ツワモノ」です!
  ポイント2. 宇宙ヨット「IKAROS(イカロス)」の大きさを体感!!

「空と宇宙展 -飛べ!100年の夢」

  • 本展のお問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

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